痛みが出る前にできるだけ早期発見し、虫歯が小さいうちに歯を削る量を最小限に留めて治療します。出来るだけ最小限の侵襲で治療を行うことをM.I.治療と言います。M.I.とは「ミニマル・インターベンション(Minimal Intervention)の略称で2000年の国際歯科連盟で提唱され、今は日本の歯科治療でも常識となりつつあります。
M.I.治療を行うためには、初期の段階の虫歯を発見しなければなりません。当院では虫歯診断装置のダイアグノデント(ドイツKaVo社)を使用して診断を行っております。
ダイアグノデントは、歯面に655ナノメートルのレーザー光を照射することで起こる蛍光反射を測定し、隠れた虫歯や歯の最表層のエナメル質の下の虫歯を検出し、その状態を数値化します。このレーザー光線は、最大2mmの深さまで到達し、健康な歯質には低い値が示されますが、虫歯の場合には、高い値が示されます。
ダイアグノデントの使用によりレントゲンや肉眼所見では発見できなかった虫歯を発見することができます。
痛みが出る前にできるだけ早期発見し、虫歯が小さいうちに歯を削る量を最小限に留めて治療します。出来るだけ最小限の侵襲で治療を行うことをM.I.治療と言います。M.I.とは「ミニマル・インターベンション(Minimal Intervention)の略称で2000年の国際歯科連盟で提唱され、今は日本の歯科治療でも常識となりつつあります。
M.I.治療を行うためには、初期の段階の虫歯を発見しなければなりません。当院では虫歯診断装置のダイアグノデント(ドイツKaVo社)を使用して診断を行っております。
ダイアグノデントは、歯面に655ナノメートルのレーザー光を照射することで起こる蛍光反射を測定し、隠れた虫歯や歯の最表層のエナメル質の下の虫歯を検出し、その状態を数値化します。このレーザー光線は、最大2mmの深さまで到達し、健康な歯質には低い値が示されますが、虫歯の場合には、高い値が示されます。
ダイアグノデントの使用によりレントゲンや肉眼所見では発見できなかった虫歯を発見することができます。
虫歯の進行段階 | 症状 | 治療法 |
歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁っている状態。 まだ歯に穴はあいておらず、痛みなどの自覚症状はありません。 |
適切なブラッシングやフッ素塗布で治ることがあります。 | |
C0【ごく初期の虫歯】 | ||
歯の表面のエナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態。 冷たいものがしみることがありますが、まだ痛みはありません。 |
虫歯に冒された部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。 | |
C1【エナメル質の虫歯】 | ||
エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行した状態。 冷たいものや甘いものがしみるようになり、ときどき痛むこともあります。 |
虫歯に冒された部分を削り、レジン(歯科用プラスチックで詰めたり、インレー(詰め物)で補います。 | |
C2【象牙質の虫歯】 | ||
神経まで虫歯が進行した状態。 熱いものがしみるようになるほか、何もしていなくてもズキズキと激しく痛むようになります。 |
神経を除去し、神経が入っていた管(根管)の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を行い、レジン充填、インレー修復又はクラウン(被せ物)を被せます。 | |
C3【神経まで達した虫歯】 | ||
歯の大部分が溶けてなくなり、歯根まで虫歯に冒された状態。 神経が死に、痛みはなくなりますが、歯根部に膿がたまると再び痛みが出ます。 |
多くの場合、抜歯が必要です。が残せる場合は極力、根の治療をして残します。 抜歯の場合は、インプラントや入れ歯などで失った歯の機能の回復を図ります。 |
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C4【歯根まで達した虫歯】 |
虫歯は虫歯菌(ミュータンス菌)が出す酸によって歯が溶かされる病気です。お口の中にはたくさんの細菌が住みついています。たくさんいる菌の中でも、虫歯の一番の原因菌といわれるのがミュータンス菌です。ミュータンス菌という細菌が作り出す酸によって歯が溶かされていく病気が虫歯です。物を食べてから歯を磨かないで放置すると口の中の糖分によってミュータンス菌が増殖しプラーク(歯垢)が歯の表面にできます。このプラークは細菌の塊りで、本来目に見えないほど小さな細菌が目に見えるくらいの数に増殖したものです。このプラークの中のミュータンス菌が口腔内の糖分によって活発に働き酸を発生します。歯はこの酸に非常に弱いため口の中の酸性度が臨界Phの5.5〜5.7まで下がると歯が溶け始めます。
食物を摂取するとすぐに口の中が酸性に変わっていきます。私たちの口腔内はPh7くらいのほぼ中性ですが、食物を摂取するとミュータンス菌が活発に働き急激にPhが下がります。Ph5.5を下回ると歯のミネラル成分が溶け出します。このPh5.5を下回った状態の時間が長ければ長いほど虫歯になりやすくなります。食後しばらくすると、唾液の作用によってPhが元に戻りますが、食事や間食の回数が多いと常に臨界Phの5.5を下回った状態になるので虫歯になりやすくなります。食後にブラッシングをする習慣や規則正しい食生活を送ることで虫歯の予防につながります。
食物を摂取するとすぐに口の中が酸性に変わっていきます。私たちの口腔内はPh7くらいのほぼ中性ですが、食物を摂取するとミュータンス菌が活発に働き急激にPhが下がります。Ph5.5を下回ると歯のミネラル成分が溶け出します。このPh5.5を下回った状態の時間が長ければ長いほど虫歯になりやすくなります。食後しばらくすると、唾液の作用によってPhが元に戻りますが、食事や間食の回数が多いと常に臨界Phの5.5を下回った状態になるので虫歯になりやすくなります。食後にブラッシングをする習慣や規則正しい食生活を送ることで虫歯の予防につながります。